
竜が登場するもので、面白いの知らない?

竜騎士のお気に入り
著者:織川あさぎ イラスト:伊藤明十 一迅社文庫アイリス
西洋のような世界。竜と人が共存している国の話です。
王城にいる竜といっしょにいることが当たり前で、竜に乗る騎士たちと過ごし成長した、侍女見習いの主人公「メリッサ」。正式な王城の侍女となるために、一度、親とも騎士たちとも竜たちとも離れて、城外で働く決意をします。
それはこれから先もみんなと一緒にいるため。しかし!突然、その中でも大切に思っている竜騎士隊隊長「ヒューバード」が退役することを知ります。ショックを受ける中、隊長本人からあるお願いをされて…。というストーリー。
ラノベで大人気のテーマ「竜」ですが、その中でもおススメする作品です。
女性向けラノベらしい甘さもありつつ、ストーリーを楽しめます。この作品をきっかけに、一迅社文庫アイリスの作品を読むようになりました。
登場人物
主人公の女性「メリッサ」は、生まれた時から騎士の男性たちに可愛がられて育った女の子です。素直で可愛い女の子という印象。
それに対して、お相手として登場する男性「ヒューバード」は、武骨な感じがしない、しなやかなタイプです。
竜たちも主役級なのですが、それぞれに個性があって人間にしか見えないくらいです。
設定もストーリーもおもしろい
作品の始まりもおもしろいと思いますが、その後の展開も好きです。
登場人物のふんわりとした雰囲気と竜たちの個性が交わり、全体的に優しい雰囲気があります。テンポも良く、竜をテーマにした広い舞台で繰り広げられるストーリー展開もあるので、おもしろいと思います。
女性向けラノベとしては、優しい雰囲気の甘さだと思います。温かい感じで、安定感があるところが好きです。
第7巻まで発売中
コミカライズ
「蒼崎律」さんの作画でコミカライズされていて、2019年3月号からComic ZERO-SUMで連載しています。
可愛らしいメリッサと、原作通りの文官のようなヒューバード、そして強くて優しそうな龍たちが描かれています。
原作との違いは、コメディのような表現が追加されていることです。原作では感情が顔に出ないタイプとされているヒューバードが、表情豊かな印象で、コメディのような表情をするシーンもあります。原作から読み始めた方は少し驚くかもしれませんが、表情にでるヒューバードもおもしろくカッコ良いと思います。
何よりも、こちらのコミカライズはイラストがとても綺麗なのでおすすめです。
第1巻
原作の作家の織川あさぎさんによる書き下ろし小説「見習い侍女たちの内緒話」が収録されています。さらに電子書籍版には限定の書き下ろしマンガが付いています。