最近、どんな本読んだの?
「勿論、慰謝料請求いたします!」シリーズが大人気のsoyさんの作品よ。
婚約回避のため、声を出さないと決めました!!
著者:soy イラスト:krage
侯爵令嬢にもかかわらず、社交の場にもおしゃれにも興味がなく、本が大好きな主人公アルティナ。
ある日、国の第二王子との婚約話が持ち上がり、それを回避するために「声を出せない体になったふり」を始めます。王子との婚約はなくなり、大好きな本を読むため王立図書館に入り浸るようになったのですが、そこで魔力にも武力にも優れた謎多き司書長シジャルに、実は声が出せることがバレて…というストーリーです。
コミカライズも大人気「勿論、慰謝料請求いたします!」シリーズの著者soyさんの作品です。
誰もが絶賛する可愛さを持った主人公に対してピッタリのヒーローなので、読んでいてとても安心する作品です。 ヒーローのシジャルは容姿端麗、強くて気遣いもできて、行動力があり頭も良い、というヒーローらしさ満点の男性です。
ちなみに、こちらの作品は「『勿論、慰謝料…』を執筆中に、無性に違う作品が書きたい!と思い、現実逃避した結果、生まれた作品です」と、あとがきで明かされていますが、現実逃避で生まれたとは思えないおもしろさの作品です。
主人公がとにかくカワイイ
主人公のアルティナは貴族の中でも最高位の家柄の女の子であり、容姿が際立って可愛く美しく、その良さが全面に押し出された作品です。作品内に登場する誰もがその容姿を絶賛する、突き抜けたキャラクターです。
作品の冒頭で、王子との婚約話と兄と姉たちからの溺愛への煩わしさから、アルティナは声が出ないフリを始めます。声が出なくなったと嘘をつくことで、家族へ大変な心配をかけるとは思いもせずに行動に移すあたりは、設定が14歳なので、その年頃らしいのかもしれません。
ひねくれた性格というわけではなく、自分の希望を叶えたいという純粋な心を持った女の子です。
それぞれの登場人物の視点
こちらの作品は章のタイトルに「○○(登場人物の名前)目線」と明記されています。
同じシーンで、アルティナが感じていたこと、ヒーローのシジャルが感じていたことなど、視点を変えることで楽しく読むことができます。
わかりやすい文章でストーリーも重たくないので、気軽の読める作品です。
おススメ度
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soyさんの作品です。